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自律神経を整える生活習慣

6月17日(月)



「ストレス社会」と呼ばれる現代において、とりわけ女性に
かかるストレスが強さを増しています。その結果として、
自律神経のバランスを崩してしまう女性が急増しているそうです。

そこで今回は、自律神経のバランスが崩れて起こる症状と、
効果的な食材や生活習慣のポイントをご紹介いたします。



「自律神経」とは、心臓や胃腸や血管などさまざまな
器官の働きをコントロールしている神経のこと。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、互いに反対の
作用をしてバランスが保たれています。
自律神経失調症とは、そのバランスが崩れてしまった状態の
ことを指し、身体面と精神面でさまざまな症状が出てきます。

【身体面の症状】
全身の倦怠感や疲労感、不眠、めまい、頭痛、身体のほてり、
動悸、冷え、むくみ、肩こり、便秘、下痢 など

【精神面の症状】
イライラする、不安になりやすい、躁(そう)と鬱(うつ)の状態を繰り返す、感情の起伏が激しくなる など




自律神経失調症は臓器そのものの問題ではなく、
それをコントロールする神経、あるいはホルモンの
障害であり、さまざまな要素が絡み合って起こると
考えられています。



【要因】
・過労などからくるストレス
・栄養の過不足からくる、ホルモンのアンバランスが起こす代謝異常
・抹消の毛細血管への血流が悪化し、末端の自律神経の働きが悪化する
・更年期障害からくるホルモンバランスの崩れ
 (女性は「エストロゲン」というホルモンの減少により、
  高血圧や脂質異常症、骨粗鬆症などになりやすくなります。
  男性は「テストステロン」の減少により、精力減退や不安感
  などが起こります。)




自律神経を整えるのにおすすめの食材をご紹介いたします。
栄養素

食材

ビタミンE

﹤ごま、ピーナッツ、アーモンド、玄米﹥

ホルモンバランスを正常化。血行がよくなり、神経の働きが向上します。


イソフラボン

﹤大豆とその製品、粉末大豆﹥

減少するエストロゲンを食べ物で補給してくれます。骨粗鬆症や更年期の症状を防ぐ植物性エストロゲンです。


ビタミンC

﹤ブロッコリー、ピーマン﹥

副腎に多量に存在し、ストレスに対抗するホルモンの生成に役立ちます。


ナイアシン

﹤かつおぶし、落花生、かぼちゃ﹥

ナイアシンは睡眠時に安眠を促してくれます。



マグネシウム

﹤玄米、玄米発酵食品﹥

マグネシウムには筋肉の緊張を緩める作用があり、精神の安定をもたらしてくれます。



カルシウム

﹤玄米発酵食品、にんにく﹥

イライラを鎮め、精神の安定をもたらします。ホルモン不足による骨粗鬆症の予防にもよいです。


自律神経失調症は全般として、上記の食材を中心に献立を作ることを
オススメします。ただし、便秘や不眠、冷えなど、症状によって
取る食材を変えた方がより効果が表れます。

また自律神経が崩れると肌にも影響が出やすため、
肌の健康を守るビタミンA、B群、C、Eを含む緑黄色野菜や
元気な肌を作る植物性たんぱく質をとりましょう。



栄養バランスを整えるのはもちろん、夜更かしや朝寝坊
などをしないよう、規則正しい生活で体内のリズムを
整えましょう。

特に睡眠は、食事と同じくらいに大切です。寝ることは
脳が休むこと。睡眠は交感神経の緊張を緩めて、副交感
神経の働きを良くし、その作用で腸の働き(消化吸収、
排泄)を活発にます。気持ちを明るくして、ストレスをためこまないように
しましょう。

<元気通信 Vol.88より>
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