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Firefoxの開発のはじまり

12月18日

安全性が高く、トラブルが少ないということで

Web ブラウザはFirefoxを使っています。 

Firefoxの開発のはじまりの記事がありましたので紹介しときます。

今でこそ、Web ブラウザは複数ある製品の中から選ぶことができる。だが、一時はたった一社の製品が市場をほぼ独占し、Web の世界の進歩を滞らせてしまった。そんな状況を打ち崩したのが、自分たちの使いやすい Web ブラウザを創ろうと開発に取り組んだ、コミュニティの力だった。
ネットの歴史を変えたソースコードの公開

今やインターネットにはなくてはならない、Web ブラウザが登場したのは、今からほんの 15 年ほど前。最初は文字情報しか表示できなかったが、やがて画像も扱えるようになり、インターネットの世界に革命ともいえる表現力をもたらした。

1993 年、画像入り Web の表示に対応した「NCSA Mosaic」というブラウザが登場し、Web の人気に一気に火がついた。Mosaic の開発者、マーク・アンドリーセン氏は、新しいブラウザを開発しようと Netscape 社を設立し、これがインターネットそのものを飛躍的に普及させる起爆剤となった。今日の Web を支える重要技術の中には、10 年後を見据えて開発をしていたこの頃に生み出されたものも多い。

ちなみに Firefox は、この Mosaic と Netscape の 2 つの DNA を受け継いだ Web ブラウザだ。その後、Microsoft 社も Web ブラウザの開発を始め、それが Windows に付属されるようになると、Netscape は利用者が減り、危機が訪れた。

シェアを取り戻すほどの画期的なブラウザを開発するには、予算も人手もアイディアも限界がある。そこで、Netscape は、大きな賭けに打って出る。なんと Web ブラウザのソースコード (プログラムの中身) を公開すると発表したのだ。このソースコードは、同社が膨大な研究開発費と高い技術力を投じてつくりあげてきたもの。だが、同社はあえてそれを実行し、世界中のプログラマに、一緒に力をあわせて未来の Web ブラウザを開発しようと呼びかけたのだ。
最初の誕生を 1 万人で祝う

それまでソフトウェアづくりといえば、企業内の限られた社員が、守秘義務の下でつくるのが当たり前だった。Netscape 社の行動は、それまでのソフトウェア開発の常識を覆すもので、周りの反応は賛否両論だった。

しかし、やがて、1,000 人超の賛同プログラマが開発に参加し、新しいアイディアや技術がどんどん集まりはじめた。

こうして、1998 年、世界中の有志でブラウザを共同開発する「Mozilla プロジェクト」が正式にスタートする。

それから 6 年後、この Mozilla プロジェクトから全く新しいブラウザ「Firefox 1.0」が誕生しようとしていた。その日を待ちかまえていた人達は、この新鋭ブラウザの存在をより多くの人々に伝えようと、ちょっと変わった行動に出た。Firefox 1.0 がリリースされる 2004 年 12 月に合わせ、米 New York Times 紙に全面広告を出すための寄付を集め始めたのだ。

この突拍子もない提案に、1 万人を超える人々から 45 万ドルもの寄付が集まり、キャンペーンはみごとに成功した。全面広告には、寄付をしてくれた人々の名前で Firefox のロゴが象られた。

Web の未来を、企業に任せるのでなく、熱意のある一般の人々が力をあわせてつくれるのだということを示す象徴的なできごとだった。

Firefox は、この時から本当の意味で人々の共有資産となったのだ。
New York Times を飾った全面広告

1 万人にのぼる寄付を行った人々の名前で象られた“Firefox”の文字とアイコンが、米国 New York Times 紙に広告として掲載された
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