今も
多くの人が 悩む
… O脚・X脚
股関節及び大腿骨内旋変異の実際!!
O脚の曖昧な定義…
O脚という“ことば”は広く認知され、聞けばどのような症状か一般の人でも
容易に想像できる。
しかし対象者の年齢や原因が様々であるにも関わらず、症状の分類をせずに語ってしまっているのが実情である。
「生まれつき骨自体に異常がみられるO脚」「歩行開始時の乳幼児のO脚」
「10代以降の後天性O脚」「加齢による退行性疾患の代表である変形性膝関節症のO脚」と画で診たときに膝が外側に開いている状態がO脚という“ことば”の定義となっている。
O脚・X脚は、構造的退行変化の延長線上にある!
世界中でも日本人にとくに多いとされている症状であるO脚やX脚について、ある医療関係者は、警鐘を鳴らす。
「O脚・X脚は、美容上の問題でけでなく、歩行障害や慢性疲労、脊椎変形、
老化、腰痛、神経痛を引き起こす原因になる。転倒のリスクも高まる事から骨折の原因にもなる。また、構造的退行変化の延長線上にあるため、時間の経過とともに脚の変形が進行し、脊椎、骨盤をはじめとする全体的な構造変化を加速化させ、老化を促進し関節炎や腰痛、脊椎管狭窄症などの二次的な疾患を招くこともある。このような美容上の理由より健康的な側面でのO脚・X脚の改善が必要である…」(医療関係者)
歩行開始時からの数年間は、O脚とX脚を成長過程で繰り返すのが正常といわれている。
しかし、後にコンプレックスや身体に異常をきたすほどの症状は10代前半から前兆がみられる。実際に20代以降にO脚・X脚で悩む人々に「自分では、いつから自覚していたか?」と問うと『小学生の時から気が付いていた…』と答えがかえってくる。これは先天性の症状と後天性(立ち方、歩き方、座り方などの生活様式によるもの)の判断が難しいのが一因と考えられ、10歳前後からの観察が重要なことを物語っている。
原因は、股関節の内旋
一般的には、正面から見たとき、「踵とつま先を付けた状態で両膝間が離れている症状」をO脚。「膝同士は付くが両足を付けることが出来ない症状」をX脚という。
これは、2次元で画を正面から捉えた時には正しいが、10代以降の後天性O脚の場合、実際には内旋や外旋の症状が重なり3次元的に下肢の構造変化が起こっている。
内転筋の活動に必要な事
特にO脚の人に推奨されてきた筋肉トレーニングの代表が「内転筋の強化」であるが、大腿骨が内旋位の状態では、活動が制限される。
これは、内転筋が大腿骨背面の粗内側唇に停止している為で、内旋位で内転筋を意識すると、大腿四頭筋への意識も働いてしまい、内転筋を効果的に強化する事が出来ない。大腿骨を外旋位に保った状態で、大腿骨背面同士を引き寄せる意識をすると効果的に内転筋を働かせることが出来る。
大腿骨内旋と腰痛
大腿骨の小転子に停止している“腸腰筋”は大腿骨の内旋により後方に引っ張られる。腰痛患者に対して腸腰筋へのアプローチは行われているが、後方へのテンションが掛かっている状態と認識した上で行えば、今まで以上に効果が期待できるのではないか。
骨盤の前傾と腰痛
股関節が内旋すると、構造上骨盤が前傾する。骨盤の前傾により、腰椎を前彎させ重心を保つ悪い姿勢が作られる。また、下腹部が出てしまう症状も併発し、“ぽっこりしたお腹”になってしまう。その傾向は、腹筋力の低下がはじまる中高年に目立ってみられる。
反張膝
股関節及び大腿骨の内旋により、骨盤の前傾⇒腰椎の前弯⇒反張膝と悪癖の代償作用が働く。そして、その多くが股関節の内旋によりO脚やX脚になっている事が分かってきた。骨自体が彎曲している訳ではないが、股関節を軸に脚全体が内側に回ってしまっている。レントゲン所見でも異常が見られない為、整形外科等を受診しても、具体的な処置が行われないのが実所である。
外旋筋の喪失
股関節内旋の原因は、日本人の生活様式が関係しているといわれている。特に女性は、内旋で立ち小股で歩く習慣がある為、股関節や大腿骨を外旋させる動作が日常的に行われない。筋肉は、使わないと使い方を忘れてしまい、後に存在自体を忘れてしまう。その傾向は外旋筋群(梨状筋・上双子筋・下双子筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋・大腿方形筋の六筋)に特に現れる。
股関節靭帯の拘縮
外旋筋が活動しない状態で日常動作を行うと、股関節の前方靭帯(坐骨大腿靭帯 腸骨大腿靭帯)が伸ばされることが無くなり拘縮した状態が続く。
先人たちの取り組みと課題
今日まで多くの治療関係者がO脚やX脚によりコンプレックスを抱える人々へ、様々なアプローチを行ってきた。手技による骨盤・股関節矯正などで患者の悩みを解決しようとしてきた先人達の研究と努力は、多くの人達を救ってきた。しかし、一時的に改善されるものが殆どで、その状態を維持する為には「筋力トレーニングが必須」な事から、患者本人の努力が伴わない場合、期待する結果が得られなかった。健康器具やインソールなども数多く存在しているが股関節内旋の事実にもとづいているものが少なく「外側に開いている症状」のみを捉えている為、根本的な解決を期待できないものが少なくないのも自実である。
O脚とX脚
一般的には、O脚とX脚は、真逆の症状といわれている。しかし、股関節の状態をみてみると、X脚にも股関節内旋と同じ症状がみられる。これは筋・骨格系の成長過程である幼少期に股関節内旋・体重増加・足部内側縦アーチの低下(偏平足)が併発している事も一因といわれている。
・膝蓋骨が内又は正面を向く
・膝の間がつく
・下腿が曲がって見える
・下腹部が出る臀部が垂れる
・太腿の脂肪
・足関節が離れる。
変形性膝関節症との関係
加齢による退行性疾患の代表とも言われる変形性膝関節症。「有病率から、2004年の日本人の年齢人口をもとに変形性膝関節疾患者数を概算した場合、わが国における膝OAは男性840万人、女性1560万人の計2400万人(東京大学医学部22世紀医療センターの吉村典子)このように現状に警鐘を鳴らす医療関係者も多い。青年・壮年期に股関節内旋変異がはじまり、骨格整列が乱れた状態で中年期を迎えた場合と膝OAの因果性については、今後の研究が必要である。」
一番大切な事は、歩き方と立ち方
やはり一番大事な事は、本人の意識を変える必要がある。どんなに優れた手技や器具を用いても、本人が立ち方や歩き方を直す意識をもたないと、悪い習慣から抜け出せない。つまり、本人の意識改革により、まずは、進行を止めることが出来るということだ。なぜなら、O脚やX脚は外的要因からではなく、自らの悪癖の日常化、そして長期化により起こってくる症状だからである。
O脚・X脚を直してあげたいと思ってきた治療に携わる多くの先人たちが一番苦労してきたのが患者自身の意識改革であった事はいうまでもない…。
多くの人が 悩む
… O脚・X脚
股関節及び大腿骨内旋変異の実際!!
O脚の曖昧な定義…
O脚という“ことば”は広く認知され、聞けばどのような症状か一般の人でも
容易に想像できる。
しかし対象者の年齢や原因が様々であるにも関わらず、症状の分類をせずに語ってしまっているのが実情である。
「生まれつき骨自体に異常がみられるO脚」「歩行開始時の乳幼児のO脚」
「10代以降の後天性O脚」「加齢による退行性疾患の代表である変形性膝関節症のO脚」と画で診たときに膝が外側に開いている状態がO脚という“ことば”の定義となっている。
O脚・X脚は、構造的退行変化の延長線上にある!
世界中でも日本人にとくに多いとされている症状であるO脚やX脚について、ある医療関係者は、警鐘を鳴らす。
「O脚・X脚は、美容上の問題でけでなく、歩行障害や慢性疲労、脊椎変形、
老化、腰痛、神経痛を引き起こす原因になる。転倒のリスクも高まる事から骨折の原因にもなる。また、構造的退行変化の延長線上にあるため、時間の経過とともに脚の変形が進行し、脊椎、骨盤をはじめとする全体的な構造変化を加速化させ、老化を促進し関節炎や腰痛、脊椎管狭窄症などの二次的な疾患を招くこともある。このような美容上の理由より健康的な側面でのO脚・X脚の改善が必要である…」(医療関係者)
歩行開始時からの数年間は、O脚とX脚を成長過程で繰り返すのが正常といわれている。
しかし、後にコンプレックスや身体に異常をきたすほどの症状は10代前半から前兆がみられる。実際に20代以降にO脚・X脚で悩む人々に「自分では、いつから自覚していたか?」と問うと『小学生の時から気が付いていた…』と答えがかえってくる。これは先天性の症状と後天性(立ち方、歩き方、座り方などの生活様式によるもの)の判断が難しいのが一因と考えられ、10歳前後からの観察が重要なことを物語っている。
原因は、股関節の内旋
一般的には、正面から見たとき、「踵とつま先を付けた状態で両膝間が離れている症状」をO脚。「膝同士は付くが両足を付けることが出来ない症状」をX脚という。
これは、2次元で画を正面から捉えた時には正しいが、10代以降の後天性O脚の場合、実際には内旋や外旋の症状が重なり3次元的に下肢の構造変化が起こっている。
内転筋の活動に必要な事
特にO脚の人に推奨されてきた筋肉トレーニングの代表が「内転筋の強化」であるが、大腿骨が内旋位の状態では、活動が制限される。
これは、内転筋が大腿骨背面の粗内側唇に停止している為で、内旋位で内転筋を意識すると、大腿四頭筋への意識も働いてしまい、内転筋を効果的に強化する事が出来ない。大腿骨を外旋位に保った状態で、大腿骨背面同士を引き寄せる意識をすると効果的に内転筋を働かせることが出来る。
大腿骨内旋と腰痛
大腿骨の小転子に停止している“腸腰筋”は大腿骨の内旋により後方に引っ張られる。腰痛患者に対して腸腰筋へのアプローチは行われているが、後方へのテンションが掛かっている状態と認識した上で行えば、今まで以上に効果が期待できるのではないか。
骨盤の前傾と腰痛
股関節が内旋すると、構造上骨盤が前傾する。骨盤の前傾により、腰椎を前彎させ重心を保つ悪い姿勢が作られる。また、下腹部が出てしまう症状も併発し、“ぽっこりしたお腹”になってしまう。その傾向は、腹筋力の低下がはじまる中高年に目立ってみられる。
反張膝
股関節及び大腿骨の内旋により、骨盤の前傾⇒腰椎の前弯⇒反張膝と悪癖の代償作用が働く。そして、その多くが股関節の内旋によりO脚やX脚になっている事が分かってきた。骨自体が彎曲している訳ではないが、股関節を軸に脚全体が内側に回ってしまっている。レントゲン所見でも異常が見られない為、整形外科等を受診しても、具体的な処置が行われないのが実所である。
外旋筋の喪失
股関節内旋の原因は、日本人の生活様式が関係しているといわれている。特に女性は、内旋で立ち小股で歩く習慣がある為、股関節や大腿骨を外旋させる動作が日常的に行われない。筋肉は、使わないと使い方を忘れてしまい、後に存在自体を忘れてしまう。その傾向は外旋筋群(梨状筋・上双子筋・下双子筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋・大腿方形筋の六筋)に特に現れる。
股関節靭帯の拘縮
外旋筋が活動しない状態で日常動作を行うと、股関節の前方靭帯(坐骨大腿靭帯 腸骨大腿靭帯)が伸ばされることが無くなり拘縮した状態が続く。
先人たちの取り組みと課題
今日まで多くの治療関係者がO脚やX脚によりコンプレックスを抱える人々へ、様々なアプローチを行ってきた。手技による骨盤・股関節矯正などで患者の悩みを解決しようとしてきた先人達の研究と努力は、多くの人達を救ってきた。しかし、一時的に改善されるものが殆どで、その状態を維持する為には「筋力トレーニングが必須」な事から、患者本人の努力が伴わない場合、期待する結果が得られなかった。健康器具やインソールなども数多く存在しているが股関節内旋の事実にもとづいているものが少なく「外側に開いている症状」のみを捉えている為、根本的な解決を期待できないものが少なくないのも自実である。
O脚とX脚
一般的には、O脚とX脚は、真逆の症状といわれている。しかし、股関節の状態をみてみると、X脚にも股関節内旋と同じ症状がみられる。これは筋・骨格系の成長過程である幼少期に股関節内旋・体重増加・足部内側縦アーチの低下(偏平足)が併発している事も一因といわれている。
・膝蓋骨が内又は正面を向く
・膝の間がつく
・下腿が曲がって見える
・下腹部が出る臀部が垂れる
・太腿の脂肪
・足関節が離れる。
変形性膝関節症との関係
加齢による退行性疾患の代表とも言われる変形性膝関節症。「有病率から、2004年の日本人の年齢人口をもとに変形性膝関節疾患者数を概算した場合、わが国における膝OAは男性840万人、女性1560万人の計2400万人(東京大学医学部22世紀医療センターの吉村典子)このように現状に警鐘を鳴らす医療関係者も多い。青年・壮年期に股関節内旋変異がはじまり、骨格整列が乱れた状態で中年期を迎えた場合と膝OAの因果性については、今後の研究が必要である。」
一番大切な事は、歩き方と立ち方
やはり一番大事な事は、本人の意識を変える必要がある。どんなに優れた手技や器具を用いても、本人が立ち方や歩き方を直す意識をもたないと、悪い習慣から抜け出せない。つまり、本人の意識改革により、まずは、進行を止めることが出来るということだ。なぜなら、O脚やX脚は外的要因からではなく、自らの悪癖の日常化、そして長期化により起こってくる症状だからである。
O脚・X脚を直してあげたいと思ってきた治療に携わる多くの先人たちが一番苦労してきたのが患者自身の意識改革であった事はいうまでもない…。
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